#1: 「Shanty Shack」バーオーナー倉持重幸さん
記念すべきインタビュー第一弾は、横浜市西区にあるウイスキーバー「Shanty Shack」オーナーの倉持重幸さん。倉持さんのことを知ったのは、彼のインスタグラム。そこでアップされているのは、ウイスキーをテーマにした数々のユニークな動画たち。「ウイスキーコメディアン」と名乗る彼に、一気に興味を惹かれた。どんなバーなのか知りたくて、昨年初めて来訪。店内に足を踏み入れた瞬間、「あ、居心地いい。」と、直感的に感じた。それくらい落ち着いた、温もりのある空間を演出してくれている。そんな、とっておきのバーをご紹介すると共に、オーナー倉持さんのバーを営むまでの経緯やバーオーナーとしてのやりがい、こだわりについて聞いてみた。
最初はお酒が飲めなかった
――バーを始めて何年目ですか?
「今年の1月4日で18周年を迎えて、19年目に突入しました。」
――バーを始めるきっかけは?
「もともとお酒が好きではなく、ぜんぜん飲めなくて。でも例えば空間を作り出したり、クリエイティブなものが好きで、何より人を楽しませるのが好きだったんです。クリエイティブの延長でカクテルを作るようになり、お酒の世界に魅了されていきました。ある日、先輩のバーに行った時、彼のバーテンディングの作法がかっこいいなぁと思って。『いつか自分もカウンターに立ってみたい!』という気持ちを強くしたのがきっかけです。
――それから2年間、雇われ店長として別のお店で働くんですね。
「そう。そんな中、父親がやっていた白黒写真現像所が空くと聞き、せっかくなら使おうと。その場所をバーにリノベーションしました。それがこのバーです。木造の平屋で、『小屋』という意味の”shanty” “shack”を店名につけて、お店の雰囲気も『山小屋』をイメージし、温もりのある内装にしました。住所も御所山だしね(笑)」
ウイスキーが人と人を繋いでくれる
――最初からウイスキーバーだったんですか?
「いえ、最初はカクテルメインでした。ただバーをやっていく内に、より専門的に突き詰めたいなという想いが大きくなって。お店の雰囲気にはウイスキーが合いそう、ということでウイスキーにシフトしていきました。実際ウイスキー界に足を踏み入れると、そこにはすごく輝いている人たちがいて、いかに自分はまだウイスキーを深く理解していなかったか、ということを痛感。そこからどんどん調べて、学び、ウイスキープロフェッショナルとレクチャラーの資格も取りました。
――名刺を見ると、他に「ウイスキーコメディアン」の肩書きも!
「そう、これは自分で考えたタイトル(笑)。ウイスキー界に笑いがもっとあってもいいんじゃないかと思って、SNSを使って写真や動画をアップしています。『マスター、今回の動画は面白かった!』などと、皆に楽しんでもらいたくて。常にウイスキーと絡めて面白いことを考えてますね(笑)。」
――バーをやっていて、やりがいはどんな所?
これはズバリ「人との繋がり」です。例えばトムセンさん(編者)とも普通に生きてたら絶対に出会わなかったじゃないですか?でも「ウイスキー」が繋いでくれた。そうやってご縁がどんどん生まれていくのが、バーをやっている中での一番のやりがいですね。人と人を繋いでくれる、その共通言語が「ウイスキー」だと思っています。
――最後に、このサイトをご覧の方にメッセージを!
ここに来ると気取らず楽しくウイスキーを飲めると思います。ぜひゆっくり美味しいウイスキーを飲みに来てください!